マッチング生活 ~1枚目~
物事の始まりという物はいつだって突然だ。
マッチング生活なる企画を思い立ち、紆余曲折があったものの無事に某マッチングアプリに登録を済ませたクラゲ生活であったが*1
いざ奮起したところで、本企画の性質上相手があってのことである。
さらにこちらのスペックは30代に突入した非モテギャン中アル中彼女無しのワーホリ壮年男性である。
分が悪い勝負であるどころか、そもそも勝負の土俵に立てるのかすら怪しいのは火を見るより明らかであったので、長期戦を覚悟していた。
望むところだ。
俺はハンターハンターだってベルセルクだって未だ単行本派で手放すことなく完結を待ち侘びているんだ。待つ事なんて苦ではない。
物事の始まりという物はいつだって突然だ。
覚悟を決め、12時間に一度、惰性で女性の写真を右にスワイプし続ける習慣を初め2日目の晩であった。
早速今度マッチングしたギャルと飲んでくる事になったけど、どうしよ…🥺
— クラゲ生活 (@kurage_shikatsu) 2022年4月22日
アパレル勤務のギャルとか普通に怖いんだが…
美人局だった時のために土下座の練習だけしておくか pic.twitter.com/6iNL6XpVaV
人生において好機というものはそう訪れない。
多くの者はそれを認識すること無く見逃してしまい、往々にして後悔するのである。
虎視眈々と機を狙い、常に素振りをし続けた者だけが絶好球を臆せず振り抜くことが出来るのだ。
──クラ万次郎
返す刀で返信を行い、メッセージのやり取りすること数回
ついに実際に会って飲みに行く約束を取り付けることに成功した。
ついにファーストインパクトである....!!
~当日~
ぼくは非常に会うのが面倒になっていた。
というのも、相手の彼女はアパレル勤務で休暇がシフト制のため指定して来た曜日が火曜日という平日真っ只中であり、
土日休の私としては非常に都合が悪いうえに当日は春の嵐ともいうべく不安定な気候状況で暴風雨に見舞われており
昼頃にはもうシンプルに気持ちが途切れかけていた。
(どうする、、?今ならブログにも書いて無いし、こんな企画のことなんて誰にも明かしていない。辞めるなら今だぞ・・・)
逡巡しながら、ついに迎えた定刻──。
おいおい風やべぇな
— クラゲ生活 (@kurage_shikatsu) 2022年4月26日
全身でラッキーエアー浴びてるみてぇだ
この男、意外とノリノリである。
ヨッシャ!仕事が終わればとりあえず酒だろ!
ってことで、
つくづくアルコール中毒であることに救われた形ではあるものの
もはや相手なんてどうでも良く、飲めるなら行こう!という気持ちにすっかり心変わりし、呼応するように雨も上がっており
私は意気揚々と待ち合わせ場所へ向かった──
アゲマンクラブ会員No.1
イニシャル:Y
年齢:24
職業:アパレル店員
身長:165cm
趣味:ショッピング、ダーツ
好きなお酒:ワイン
備考:犬派
指定場所に付くと、待っていたのは想像していたよりも背の高いロングヘアーの派手な髪色をした女性であった。
ふぅ~ん。なるほど、ね。確かにギャルだ。
でも大丈夫だ。俺は事前情報からギャルだと把握してはいたので、対策と傾向はシミュレーション済みである。
こういうのは*2まずは最初が肝心だ。
相手に歩み寄りつつ円滑なコミュニケーションを始めるアイスブレイク的な無難な挨拶なんざ今まで社会で散々やってきたんだ。
生娘小娘なんて簡単さ。
クラゲ生活「あー、Yちゃん?お待たせ~。てか風強くてウケんね?w」
Yちゃん「・・・・」
Yちゃん「あ、はじめまして。そうですね....」
(この女、全くもって無風である、、、!本当にギャルか?)
(マズい、俺の想定と違うぞ!うーむ、恐るべし令和ギャル!平成までならこれで良かった筈なんだがなぁ)
序盤のツカミに一切の手ごたえを感じなかった俺は何とか挽回すべく、
事前に入手していたワイン好きであるという情報を元に早々にリサーチしていたワインバルへ流れ込みアルコールの力を頼ることにした。
到着しまずはビールで乾杯。
──この瞬間が俺を蘇らせる。何度でもよ。
無事アルコールの力で蘇った俺は、その後徐々に会話の糸口も掴みつつ
他愛の無い会話で盛り上がる。
クラゲ生活「実はマッチングアプリ始めたのがこの前で会うのも初めてなんだよね。Yちゃんはよく使うの?」
Yちゃん「私も実は2回目で~」
クラゲ生活「ふぅ~ん、、でも結構フットワーク軽かったし何か慣れてるのかと思ったわ~。え?本当は?」
Yちゃん「あ、でも少し前に一回辞めちゃったから、それ合わせると7回くらい会ったことあるかも。」
クラゲ生活「うん。(うん。)」
Yちゃん「でも顔ちゃんと載せて認証してる人とは会うの初めてだったかも~w」
クラゲ生活「え?そうなの?ルール分からないからこういうもんだと思ってたわ。(※そういうもんなの?読者の皆さん、プロいたら教えてくれ。)」
Yちゃん「ウケるw真面目なんですね~w彼女さんとかいらっしゃらないんですかぁ?」
クラゲ生活「(ようやくギャルの本場の『ウケる』聞けたな。)」
クラゲ生活「いやぁ~彼女居たらこうやって遊び来ないよ~(笑)
ま、別に俺も下心でやってるとかじゃなくてまずは飲み友達欲しいとかそういう感じだからね~(ニチャァ...)」
Yちゃん「あーそうなんですねwでもやっぱりじゃあ真面目じゃないですかぁ」
クラゲ生活「え?なんでよwじゃYちゃん今まさか彼氏居たりするの?w(ニチャァ...)」
Yちゃん「あ、普通に彼氏イマスヨ~」
~散会~
その後は特筆すべきことも無く、彼女が好きだというワインを飲みつつ
仕事の話や友人の話おススメの飲み屋の話なんかで盛り上がり、
翌日はお互いに仕事ということもありごく健全に1軒で解散しました。
・・・いやぁ、ギャルの生態と倫理観に少し面を食らったところもあったけど、
純粋に友人探しのような形で利用する若者もいるんだなぁということを知れて収穫がありましたね。
ちなみに今回のYちゃんは普通にすごくいい子でした。
ごく稀に美人局や詐欺にあったなんて話も聞くので少し警戒していたんですが本当に偶然マッチング出来たみたいで、
スタートとしては最高の結果だったのかなと。
(というか、この成功体験で味を占めてブログで企画化したのですが)
また暇な時に飲みとか飯の相手にって事で連絡くれるそうなので次は、
eggとJELLY読んでからギャルの生態について予習してから行きたいと思います。
次回 ヒプマイヲタ女子の価値は
*2:初めてである